※タイトル変えました
先日、iPhoneの端末価格が跳ね上がり、割賦審査に落ちていることについての投稿をしました
はじめに
例年どおりであれば、多くのiPhone 7ユーザーが買い替えると思うのですが、如何せん今回のXS/XS Maxは、今までのiPhoneと比較し圧倒的に高価格。
かといって性能はiPhone 4S→iPhone 5SのようにLTE対応等の劇的なアップデートではありません。
性能アップと価格を天秤にかけた結果、機種変更を躊躇しているという人も多いのではないでしょうか。
今回の投稿は、その値段の高さから最初の頃のAppleらしさが戻ってきたかも、という話です。
ヒエラルキーの頂へ
iPhone XS /XS Mx発売日に、WBS(ワールドビジネスサテライト)のコメンテーターの方が言っていた「見せびらかし消費」というのがストンと腑に落ちました。
そのコメンテーターは、
- 一般ユーザーから見ても今までのノッチ無しのiPhone(8までの機種)とは明確に違う。
- そして、ガジェット通から見たらiPhone Xとも大きさが違うので、Xか、XS/XS Maxなのかが一目で分かる。
ということを述べていました。
(他にも、XSはカメラレンズの大きくなったり、本体下部のスピーカーが非対称になった等で違いが分かります)
ヒエラルキーの頂に立つためにファンの間でマウントの取り合い・・・というとちょっと悲しいですが最新の製品を持つことがステータスという考えの方もいると思うので、そういった方が今回のターゲット層なのでしょう。
といった感じでしょうか。
以前の投稿で「買い替えサイクルの長期化により、以前に比べてiPhoneは売れない」ということが書かれていましたが、そうはいっても一定のユーザーはしっかりと発売日に買いますし、iPhone 6からiPhone 6sになった時にも「性能は頭打ち」という雰囲気がありましたが、なんだかんだで売れました。
ヒエラルキーとか最新性能は気にしないという人はiPhone 7/8を選んでもらう。そのための3世代(7・8・XS/XS Max)併売なのかなと。
iPhone以外のApple製品では・・・
Apple WatchのEditionモデル(お値段218万円!)が登場した時に、「おや?」と感じてはいたのですが、「同じ系統のApple製品を持つことにしても、明確に価格差を付けることでステータス差を付けようとしているのではないか?」と。
直近のApple Watchでは通常のSeries製品とHermèsコラボ品のような。
今でもMacよりもWindowsの方がコスパ良い、最近はMacもWindowsも使えるソフトは大して変わらないのになぜわざわざ割高なMacなのか、馬鹿なのかという声がありました。
具体的には某巨大掲示板のまとめスレで、ですが・・・。
このような議論が起きることもApple製品にブランド価値があるということ。
それをMacだけに限らず、すべてのApple製品に、ということなのではないでしょうか。
日本だとトヨタの「いつかはクラウン」みたいな感じかな?
iPhone日本上陸直後のAppleが戻ってきた?
iPhone 7(日本で発売されたモデルに限る)で日本独自のFeliCaに対応したことで、iPhoneでSuicaが利用できるようになり、iPhoneが以前にも増して生活に欠かせない製品になりました。
しかし一方で、日本上陸直後のAppleの殿様商売さが無くなったように見えて、ちょっと寂しく思っていました。
iPhoneがユーザーに合わせるのではなく、「ユーザーがiPhoneにあわせる」
私の2代目のケータイ。当時のメールはこの形式が普通だった。
iPhone 4Sが発売された年に私は携帯電話販売代理店に入社し、ショップ勤務を始めたわけですが、丁度当時はスマートフォンの黎明期。スマートフォンの便利さが認知されはじめ、いよいよこれから爆発的に普及するといった時でした。
当時iPhoneはソフトバンクしか取り扱いがなかったため、他キャリアのユーザーもソフトバンクショップにiPhoneをチェックしに来店されるのですが、その時にお客さんが口を揃えて言うのが「使いにくい」「docomoのスマートフォン / Android auの方が使いやすい」ということ。
具体的にどういったところが使いにくいのかというと「メール」という声が多くありました。
iPhoneのアプリにある「メール」はPCメール(@i.softbank.jp)用で、携帯電話メール(@softbank.ne.jp)は「メッセージ」側でやり取りをする必要があったり。
また、今でこそLINEの普及により違和感なく使えますが当時はメールは時系列順にユーザー問わず受信ボックスに入る→受信したメールを開くと相手の名前・件名・本文の順に表示されるのが普通であり、iPhoneのユーザーごとにメッセージ一覧が表示されることの方が違和感がありました(当時でもSkypeをはじめとしたサービスではそのような手法になっていましたが、利用していないユーザーの方が多かったため)。
そして防水・防塵、おサイフケータイ、ケータイサイト未対応。
iPhoneがユーザーに合わせるのではなく、「ユーザーがiPhoneに合わせる」・・・。
当時の日本の携帯電話のトレンドの真逆・・・我が道を行くスタイルに痺れました。
また、iPhoneからYouTubeに動画をアップできる、アプリを使って楽しいことが出来るなど、Appleの提案するライフスタイルに多くの人々が惹かれました。
↑の「今すぐビール!」ような実用的・高機能な便利アプリというよりも簡単な・楽しいアプリのエンタメ性に惹かれましたね。
おわりに
タイトルに付けた殿様商売というのは良い意味での殿様商売です。
「値段が難しいのであれば無理に新iPhoneを使う必要はない、今回搭載された機能に価値を見出せる人にだけ使ってもらえればいい」
という、ユーザーに媚びない姿勢、我が道を行くスタイルが日本上陸直後のAppleっぽいなぁと感じました。
あ、あとこれは個人の感想です。
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