カメラ専用機でしかできない体験を提案できればカメラ業界は再興する?(素人目線)【前編】

TAKASHIです。

だいぶ前のことになりますが、オリンパスのカメラ事業のことについて投稿しました。

オリンパスのカメラ事業の売却に思うカメラ業界のこと(素人目線)

今回はどうすればカメラ業界はこの先生き残れるのかを素人目線で考えてみました。

色々間違っているところもあったり、支離滅裂な表現もあると思いますが、お付き合いいただければと思います。

フィルムカメラは一定の人気がある

タイトルにある「カメラ専用機でしかできない体験」についてなのですが、Twitterでフィルムカメラを利用する人が増えているように感じます。

また、TwitterをはじめとしたSNS人気を受け、カメラ雑誌でもフィルムを特集する機会が増えたように感じます。

フィルムカメラはキヤノンがEOS-1Vの生産が終了し、レンズ固定を除くと、残るはニコンの「Nikon F6」と、ライカ「Leica M-A」「Leica MP 0.72」の2社3製品でしょうか。

正直デジカメに比べるとフィルム代、現像代といったランニングコストもかかります。

上記のリンクに以下のようなことが書かれていました。

※太字は当ブログで加工

――若い人たちはどうしてフィルムで写真を撮るんでしょうか?

 

若い子にとって「フィルムで撮る」というアナログな行動は、ちょっと特別な行為になるんだと思います。

フィルムで撮った写真はデータにしても、独特の雰囲気がありますよね。デジタルの写真をどれだけアプリで加工しても、ああいう空気感みたいなものを出すのは難しい。

デジタルだとただの記録になってしまう。でもフィルムで撮ることで、我々が見ても分かる、訴えかけるものになる。「若さ」とか「切なさ」とか、そういうものを表現するのに、たぶんフィルムが向いているんでしょうね。

フィルムカメラ女子 「私は一眼レフよりコンパクト」|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

――ハーフサイズを使いたい理由は何でしょう。フィルム代を節約したいわけではないですよね?

 

これは単純で、インスタに上がっている写真を見ると、どのカメラで撮ったか書いてあるんですね。だからいい写真があったらそれを見て、同じカメラを探すんです。

フィルムカメラ女子 「私は一眼レフよりコンパクト」|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

――なぜ今、フィルムカメラが人気になっているのでしょうか?

 

「フィルムで撮ったほうが『いいね!』がたくさんもらえる」っていうのが発端だと思うんですよ。ずばりいうと、インスタの「いいね!」が欲しいんです。インスタがなかったら、たぶんうちの店も続いていないんじゃないかな。みんな、インスタに載せるためにフィルムで撮っているみたいなところがあるから。

充電は? フィルムカメラ女子が頼りにする銀塩専門店|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE

彼女たちがフィルムカメラを選ぶ理由は、ソニーのαシリーズやキヤノンのR5,R6がAF、センサー性能、手振れ補正等、ともに最先端で撮れる写真も多いが、それでも敢えてライカを選ぶのと同じ理由でしょう。

たしかに、Instagramでタグ検索をすると#olympuspenというOLYMPUS PENシリーズのタグのほか、さらに細かに#olympuspenepl8,#olympuspenepl9といった機種別のタグ付けされています。

Instagramという写真交流SNS

「インスタ映え」として大流行となったアレです。

InstagramはFacebookが運営しており、Facebookは実名制で敷居が高い人にも(HNで利用している人もいますが)、匿名でアップすることが標準となっていることから、日本人にも馴染みやすくなっています。

最近では「インスタ映え」「いいね!」目的の商品は減りつつありますが、交流集客目的としてSNSの圧倒的な地位を築いています。

写真に触れる機会はSNSの普及により広がった一方で、以前WBSで他者と写真の画質で差別化するためにミラーレス一眼が売れているという話題がありました(キヤノンとニコンがミラーレスに参入する前の話なので、かなり前のものです)。

スマホカメラとデジカメが対立?

その一方でカメラ業界全体に「スマホカメラは全然ダメ」「フルサイズ至上主義」「インスタ映えに物申す」といったフルサイズカメラ以外は認めないようなスマホカメラを敵視するような雰囲気が未だに残っているような気がします。

3年近く前の雑誌ですが、『カメラマン 2017年9月号』に、「フルサイズ一眼をカメラと呼ぶ!」という見出しがあった時に強く思いました。

確かにスマホカメラの登場によりデジカメのエントリー層~中級層あたりまでがほぼスマホに置き換わり、コンデジの売り上げもより厳しくなったと思います。

また、「インスタ映え」が連日話題になっている時も、「世間のインスタ映えに物申す!」みたいなことが書かれていたような気がしたので、そこで完全に対立してしまった感があります。

ちなみに最近Instagaramを使い始めて、初めて知ったことがありまして、パソコンからブラウザ版Instagramにログインしても写真の投稿ができないんですよね(Google Chromeの開発者向けツールやソフトを使えば非公式だけど投稿可能です)。

カメラ雑誌でいくら「インスタ映えは真の写真文化ではない」などと敵意を向けていても、Instagram側からは無視されてたんだなと思うとすごく悲しくなりますね・・・。。

フォトブック(アルバム)作成が身近なものになり写真文化に触れる人口は増えていると思う

しかし、カメラはスマホで済ませるようになりなったとしても、ヨドバシカメラマルチメディアAkiba店では、写真をプリントアウトしている人をよく見かけます。

ガラケー全盛期では、デジカメを持たないとそういったことはしないと思いますが、スマホカメラ機能が強化され、スマホでもじゅうぶん綺麗な写真が撮れるようになったことや、カメラのキタムラMUJIBOOKS(無印良品)推奨のフォトブック『BON』 といったフォトブック作成サービスが登場したことにより、写真文化に触れる人はスマホ登場前に比べ大幅に広がっているのではないでしょうか。

写真文化に触れる機会はスマホカメラのおかげで増えていますが、じゃあそれらの層をどうすればデジカメを購入するように仕向けられるのか。

 

続きます

カメラ専用機でしかできない体験を提案できればカメラ業界は再興する?(素人目線)【後編】

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ABOUTこの記事をかいた人

新卒で携帯電話販売代理店に勤めApple認定の「iPhone Master」の資格を取得、しかしそれがピーク。その後色んな会社転々とし、人生を彷徨っています……。