TAKASHIです。
前回の投稿の続きになります。
前回同様色々間違っているところもあったり、支離滅裂な表現もあると思いますが、お付き合いいただければと思います。
新しいスタンダード
どれだけコンパクトなカメラ、より良い画質のカメラを作ってもなかなかスマホカメラユーザーに響かないのは、今までカメラの「標準」とされてきたものが、スマホカメラ層では標準ではなくなったからではないでしょうか。
Huawei Mateのスマートフォンを使っている友人に訊いてみたところ、以下のことが使いにくそうと話していました。
- (M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8に対して)全然ズームできない
- (ファインダーを)覗いて撮らないといけないの?
- ディスプレイの画質がちょっと荒い
- スマホの方が直観的に操作できて楽
最近のスマホは何十倍ものズームが可能で、ソフトウェアによる処理でそこまでノイズを感じさせない出来に仕上がっています。
カメラ初心者向けに編集されたハウツー本がすでに中級者レベル
これからカメラを始めようとする人は、事前知識としてチェックすると思われるのが各カメラ雑誌や初心者向けの上達本。プロや上級者はどんなカメラを使っているのか?どんな写真を自分は撮りたいのか?など、カメラ購入前に想像を膨らませるのに持ってこいのものです。
それに、ネットの無料の記事とは違い、有料で販売されているぶん、より信頼できる情報が多いです(α Universeをはじめとした、メーカーが運営するウェブメディアはじゅうぶんに信頼のできる情報だと思いますが、どうしても上級者向け・・・)。
しかし、現在のカメラ誌はどちらかと言うと中級者~上級者向けの内容の本が多くなっていて、正直わたしもチンプンカンプンです。。
フォトコンという雑誌には「ダメ出しから始める上級者への道」というコーナーがあります。見てみると先生が色々辛口で批判しますが、私には何がダメなのかさっぱりわからないっておいうね・・・。
『カメラで楽しいね!』というハウツー本を見たときも最後に添削のページがあるのですがそこで15点やら55点といった評価が付けられていました(90点以上の高得点をもらった写真の方が多かったですが)。
楽しいとは・・・?
カメラで撮ったものに求めるものが、「記録」なのか「思い出」なのか、「作品」なのか求められるのかにもよると思いますが、写真の楽しさを謳う本でもしっかり添削し、評価をするということを考えると、業界的には、カメラ購入者=中級者以上で、「将来的にはフォトコンテストに応募するような意識を持っている」という認識になっているなんじゃないかなと思います。
いまよりも技術を取得し、センスを磨き、コンテストに入賞するための本だと思うので、そこに掲載されている写真は「作品」としての評価しなければいけないから、そういったコメントになるのだと思いますが、もうちょっとゆるゆるの感じがあってもいいんじゃないかなと思います。
そういったものって結局個人の感性の部分だと思うし、その人が「良い!」と思った写真は誰が何と言おうと「良い写真」だと思うんですよ。
個人的に「あまり良くない」と思った写真が高評価を受け、「会心の出来」と思った写真が全然ダメな評価を受けるようなことがあったら、今後も自分の中ではあまり良くないと思った手法で撮るのか・・・葛藤ものでしょう。
この辺りは芸術作品を見ると、死後評価される画家と同じ何かを感じますね。
もし偉大な画家が蘇って絵を描いたら同じように評価されるのか?
「この環境の場合、この被写体の場合はこの構図で、焦点距離は何mmで、F値は、ISOは、…」
と、ガチガチに縛って、いかに最も正解に近づけるか?は、違うんじゃないかなぁと。
偉大な先人達が残した名作と呼ばれる写真が、そういった構図だったからそれが伝統としていまも根付いているのかもしれませんが・・・。
カメラにしかできない体験
前回の投稿で、フィルムカメラが人気ということを書きました。
完全マニュアルのアナログの操作感やフィルムでしか撮れない独特の雰囲気が人気ということです。
また、以前ブログを読んでいた時、「いいな」と思った記事があります。
写ルンですを現像せず交換
それが以下の『遠くにいる友人と、日常を撮った写ルンですを交換した話』。
内容は本当にそのままで、「写ルンです」で写真を撮り、現像せずにカメラごと交換したという話です。
写真はその人の心が動いた瞬間。だからこそ相手がこの風景をどんな気持ちで撮ったんだろうなと、写真を見ながら考える体験が新鮮でした。
手紙が自分の気持ちを余すことなく伝えるものだとしたら、写真の交換はもっと余白のあるコミュニケーション。それを撮影したときの相手の気持ちに思いを巡らす、今まであまりやったことのない頭と心の動かし方でした。
遠くにいる友人と、日常を撮った写ルンですを交換した話 | DRESS CODE.(ドレスコード) -メンズファッションブログ-
デジタルカメラだとシャッターボタンを押すだけで簡単にそれなりの写真が撮れますし、失敗した写真は削除し撮り直すことができますが、フィルムカメラだとそうはいきません。しかし、撮り切りになるので失敗した写真に対しても「相手がどんな写真を撮ろうとして失敗したのだろう」と思いを馳せることができます。
同じようなことは、デジタルカメラであれば写真のデータをメールに添付した方が効率的にできますし、それがあまりにも味気ないと思えば写真のファイルを入れたSDカードでもできます。いや、これも味気ないですね・・・。
じゃあデジタルカメラにしかできない体験って何だろう?と考えるとけっこう難しいですね。
水中撮影
個人的には水中撮影なんかはまだむずかしいんじゃないかなと思っています。
もちろん、iPhone向けの防水ケースはたくさん出ているので、観光でシュノーケリングをしたい時など、明確な目的がある場合は問題なく対応できると思うのですが、それ以外の時に水中撮影をするとなるとむずかしいのではないでしょうか(たとえば「BBQをする時に近くの水中を撮る」など)。
それに、スマホが高価格化されるにつれて、逆に防水ケースがあったとしても水中にスマホを入れるのは抵抗があるのではないでしょうか。
オリンパスTGシリーズをはじめ各社防水カメラを出しているので、ミドル=ハイエンドのカメラで撮った写真よりも、そういったところからデジカメでしかできない体験をアピールしてもいいんじゃないかなと思います。
(防水カメラは当然レンズ固定式なので、将来の利益(交換レンズを購入してくれる等)を考えると難しいのでしょうか・・・?)
また、リコーが販売している360度撮影が出来るカメラTHETAシリーズも、水中ハウジングケースを販売しているので水中+360度とスマホではむずかしい撮影をすることが可能です。
スーパーマクロ
オリンパスTGシリーズ以外にもリコーが販売している「WG-6」は他にも顕微鏡レベルの撮影ができます(WG-60,70は非対応)。スマホのマクロレンズでは物足りなく感じてしまうレベルの出来です。
センサーサイズは1/2.3インチと、ハイエンドスマホよりも小さくなりますが、この機種でないと撮れないものは確実にあります。
私が思いついたスマホではできない体験だなと思うのは以上になります。
もうほとんどないですね・・・。
今後に期待したいこと
大きいカメラを持つと街中では不審者扱いされてしまいますので、ここは敢えて高性能化競争から離れ、「なんでもオートではなく、カメラを操作する楽しさを再発見」する的な意味を込め、Leica Mシリーズのようなマニュアルカメラ、モノクロ専用カメラを販売してみるのはどうでしょうか??
売れないからダメかな?
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